救出救護班

 老人、病人等の優先避難の協力、及びけが人等の応急救護手当等の実施。

(1)老人、病人等の災害時要援護者の優先避難の協力
災害時に大きな被害を受けやすいのは、高齢者や子供、障害者、外国人等の何らかの手助けが必要な「災害時要援護者」です。いざという時には、地域みんなで協力して優先的に避難できるよう支援しましょう。
このため、新川町自治会区域在住の災害時要援護者のリストを作成することとし、改めて会員に丁寧に説明し、情報提供を依頼する。

(2)日頃からの準備
 ア.防災環境の点検
   目や耳の不自由な人や外国人に向けた警報・避難方法が正しく伝えられるのか、放置自転車等の障害物は無いなど、日ごろの点検が大切です。
 イ.避難誘導の体制
   一人の災害時要支援者に復数の人が支援に当たれるよう具体的な救援体制を決めておくこと。隣近所での助け合いがとても有効です。
 ウ.日頃からの積極的にコミュニケーション
   災害時に円滑に支援活動をするには、日ごろからのコミュニケーションを取っていることが、とても大切です。

(3)要援護者誘導のポイント
 ア.高齢者や負傷者
  ①複数の人で対応する。
  ②緊急の時は、おぶって避難する。
 イ.耳が不自由な人
  ①口を大きく動かして、はっきりと話します。
  ②身振りや筆談など正確な情報を伝えます。
 ウ.目の不自由な人
  ①杖を持つ手と反対側の肘の辺りに軽く触れるか、腕や肩を貸して半歩くらい前をゆっくり進む。
  ②救援者が一人の場合は、おんぶ紐などを利用し、おぶって避難する。
 オ.外国人
  ①身振りや手ぶりで話しかけ、孤立させないようにする。

(4)けが人等の応急救護手当
 ア.救出活動
   負傷者や家屋の下敷きになった人たちの救出・救助を、バール、ジャッキ、ノコギリ等のレスキューセットを用いて行う。救助活動は危険を伴うことが多いので、自分がけがをしないよう十分注意して行うこと。
 イ.医療救護手当
   大災害が起こると、多数の負傷者が出る恐れがある。すぐに医師の手当てが受けられないときは、消毒、止血、ホータイ等の入った救急箱を使い応急手当てをし、救護所へ搬送する。
 ウ.心肺蘇生
  ①倒れている人を発見したら、肩を軽くたたき「わかりますか」と呼びかけます。返事があるか手足が動くか、けがの痛みへの反応等、意識の有無を確認する。
  ②反応がなかった場合は、大声で周りの人に協力を求める。安全な状況であれば、協力者にAED(自動体外式除細動器)の搬送を依頼し、応急手当てを行います。AEDは、コンビニ等に設置されているので、日ごろから設置場所を確認し、設置一覧表を作成するとともに、ハザードマップに記入しておきましょう。
  ③倒れている人の胸と腹の動きをしっかり見て、呼吸があるかを10秒以内で確認し、「普段どおりの呼吸なし」と判断された場合は、呼吸圧迫と人口呼吸を行います。脈拍がなく、心臓が停止してる場合は、AEDを使います。